ブラミツイワ03-2 築40年の家
さて、ブラミツイワ物件No.3 「築40年の家」の二回目です。
前回のおさらい。
今回の物件は、杉板外壁のお家です。
築40年の建築物で、当時の建築雑誌にも掲載されたことがあるおしゃれな物件です。
大きな特徴は下見板張や鎧 ( よろい ) 張に似ている外壁施工なのですが、横に伸びるのではなく縦方向にそれぞれが独立した縦方向の板でできています。
しかも高さはしっかり揃っているものの幅はランダムという奇抜な作りが特別な雰囲気を出す建築物です。

この外壁構造を説明させていただきましたが、今回は張替工事、補修工事を進めてまいります。
前回、施主さんから出してもらった残っていた杉板だけでは補修枚数が足りないため、傷みの少ない隣地側(道路から人目から目立たない)の外壁を丁寧にはがして、傷みの多い正面玄関側と道路から目立つ側の外壁に張り替ます。
写真の左側の外壁が隣地側の壁面になります。

まずは隣地側の外壁を丁寧に剥がしていきます。
そして、再利用可能なものを選別して、傷みの激しい正面玄関側に持ち込みます。

張り替え前の傷みが出ている状態。

傷んでいるものの代わりに、状態の良いものを張り替えた状態。
このように、傷みの箇所を見分けながら、一枚ずつ丁寧に張り替えていきます。
近代建築の外壁であれば例えば、サイディングにしてもガルバリウム鋼板にしても板状に加工されたボードをはめ込んでいく作業なのですが、今回は一枚ずつ丁寧に張り替えていくという作業です。
大工さんも時間をかけることを覚悟して取り掛かってくれました。
40年前のアナログなそれでいて、ハイセンスなデザイン。
しっかりとその趣を残しながら、再生させていきます。

張り替えられた外壁がようやく出来上がりました。
次回は、剥がしてしまった隣地側の外壁張替工事です。
剥がしてしまった箇所はどうなっていくでしょう? 予想しながらお待ちください。
つづく