佐久島海上都市計画/照明図面

佐久島海上都市計画(仮) 09

遅くなりましたが2015年、2回目の「佐久島海上都市計画」の会議報告です。
年明けから更新がずれ込んでいますが、3月には通常通りの月イチ公開が可能となるはずです。
年明けから佳境を迎えていた店舗施工が2月末まで、ぎっしりのスケジューリングだったため、公開が遅れてしまいました…。
3月1日に無事オープンを迎えられた、この店舗施工の詳細は当ホームページの施工実例→店舗施工より、SUZUKI HEALTH PLANNINGさんをご覧ください。

それではドバイ会議(通称)スタートです!

前回、あんなにやりたい放題考えて、図面も幾度となく書き直し、出来上がった完成系だった水上コテージの設計図。
建築のプロたちを交えて行ったこの企画の見積もりが取れないほどの見落としがどこにあったというのか!?

Sさんは思わず固唾を飲んで、Yさんの回答を待つ。

Y「照明の設置…忘れてた」
S「…そうだったっ!!

ノリノリで空間設計や、導線を考えていたのに、照明のことを今まで一度も話していない!!
なんという、初歩的な見落としっ!!

というわけで、見積もりを完成させるための照明の設置が今回の議題となりました。
早速、どうやってつけようかと話し合うかと思いきや
Y「とりあえず、こういった形で考えております」

Yさんの気の利いた計らいにより既にできていました!
ということで、今回はYさん作成案を元に照明の練り込みを進めていきます。


まずはアプローチから。
ここで照明をみると、天井のダウンライトと床面の埋め込みライトが配置されています。 ここで、Sさんが以前の仕様から一点気になることが、外壁面のアプローチ(植林側でない方)の具材で、ネグロマルキーナを使う予定だった筈ですが、この仕様ではネグロマルキーナの特性である透過性を生かせないことに気づきます。
照明を壁面に埋め込まないと、ネグロマルキーナの良さが発揮できない!!

S「Yさんこれだと、ネグロマルキーナが透けないです!!」
Y「あーそうだったね。じゃどうしよう? 天井の照明の位置を変えて、壁にライトを当てるようにする?」
S「いやいや。この具材は内側から光るようにしないと、本来の良さが出ないです!」

そういって、こう言った埋め込みはどうかと、あーでもないこーでもないと、提案する。

Y「Sちゃんその仕様だと、電球がタマ切れした時、取り外せないよ」
S「っ!!

確かに。見た目にばかりとらわれて実用性が失われてしまっている。
実際に運営や生活するということが完全に欠如したデザイン提案に、Sさんは自分の素人さを痛感し、Yさんのプロとしての意識の高さを再認識しました。
そこからは、結論が早い。
こと建築設計やデザインは「足し算」が行われることが多いが、一番大事なことは「引き算」である。
「こーゆうことがしたい。」
「あーゆうことがしたい。」
という、思いや理想が「足し算」となって積み上がってきたものに、いかに現実的な提案ができるかという「引き算」を行えるかが、非常に重要です。
その点はYさんはもちろんのこと、Sさんも理解している。
結果、二人はネグロマルキーナをうち壁に持ってくることを断念し、照明をそのままに漆喰塗りにして高級な質感を重視する方向で合意した。

入り口でいきなりの障害が発生した、「照明会議」であったが、その後の設定は非の打ち所がなく思いの外スムーズに話し合いが進む。
これも、完成度の高い提案をしてくれたYさんの設計図のおかけだ。

この後、唯一議論が発生したのが、リビングとダイニングの照明設定。
Sさんはここの空間を広く見せたいために、梁がむき出しのデザインを提案していたが、Yさんが照明のことを考えたら、勾配がありすぎてよくないんじゃないかと疑問を投げかけてきた。
そしてもう一つの問題点が、屋根の折り返し部分がリビングにかかっている点だ。

そこで、頭をかかえる二人に救世主 Iさんが戻ってきた。
言い忘れていましたが、Iさんはこの日も別件で現場にいたため、会議への参加が遅れていたのだ。
問題の部分をIさんに相談すると、
I「そんなのリビングの天井高を3メートルにすればいいじゃん」
と、即答。
天井高2500にとらわれすぎた、自分たちが恥ずかしくなるほどの柔軟な発想。
その結果、二人が抱えていた問題は無事に解決した。


最後に、ネグロマルキーナを使用するもう一箇所バーカウンターの照明を変更することで今回の照明会議は概ね合意。


S「これで次回はいよいよ見積ですね!」
Y「その前に、こっちが進められちゃうかもよ?」
そういって、Yさんの差し出したものは、とある図面。
I「家具師に発注してた図面じゃん!」

ついに、年末年始の繁忙期を乗り切った家具師からの提案が登場!
次回から、いよいよ本格的な展開が待っているかもしれません。

つづく


おまけ






















           
HGA4920
PanasonicのHomeArchiというシリーズの照明。
連結部の影がほとんどできないシームレスラインランプということで、グッドデザイン賞を受賞したアイテム。
【使用箇所】
リビング部分のコーナー等
  LGW46131S
アルミダイカストのスタイリッシュなデザインで、漆喰ともマッチするということで、外構のスポットライトとして採用。
角度調整もできるため、植栽をもっとも美しい位置で照らせます。
【使用箇所】
外構の壁付け照明
  LGW40121
外構の埋め込みスポットライト。
【使用箇所】
外構の埋め込み照明
  リビングライコン
照明の設定を登録できるワンタッチ切り替えの照度コントローラー。
空間の演出を照明でも感動してもらえるように、随所に設置。
【使用箇所】
リビング
ダイニング
マスターベッドルーム
ミツイワ建設

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