そんな発想なかったわ 06

前回までのあらすじ。

いい感じに内観の修正が進み、ホクホクしていたY氏とS氏。
しかしそのつかの間の安堵を切り裂くようなI氏の言葉が

「あとは外観だね」

「あとは外観だね」

「あとは外観だね」


「あとは外観だね」(リフレイン)


そんなこんなで、前回からの続きです。
Y「さて、まずね。これができました」
Y氏が会議に先立って配布した資料は前回図面の修正箇所を起こし直した平面図の完成形。





Y「こうやってみると結構綺麗に収まったよね」
S「そうっすね。無理な間取りがなくて、実際に建物になった時は思ってる以上に広さが感じられる間取りだと思います」

前回、新たに部材として上がった
・クリスタル・マジック
・ドルフィンウィンドウ
が南側の窓に実装され、開放感も手に入れた34坪

さらに今回は、会議中にボツとなっていた



パンチくん」旭トステム(GOOD DESIGN受賞)もトイレの入り口の目隠しとして採用された。


I「内装はこれで一段落だね」
Y「だね。これでとりあえず部材選定までは寝かしておいて、次のステップに移りますか!」

次のステップ。
そう外観だ!

I「外観も発想の面白さを追求しよう!」


ちなみに前回提案していた外観はガルバリウム外壁を部材として選定していた。 

ガルバリウム外壁で要所でツートンにできたりしたらオシャレかなぁと思っていたが、巨匠I氏としては「ありがち」とのこと。

参考イメージ 出典 www.white-garden.jp


S「まずは材質を見直すのか? 形を見直すのかですね」
Y「とりあえず材質じゃない? 大胆なアイデアじゃないとね」
大胆なアイデアとして三人の頭に一番最初に過ぎったのはスズキヘルスプランニングの看板。


建物の上に、人工芝を横貼りするという大胆な発想で作られたあの看板は、インパクトがあり素晴らしいのだが、なにせ大変だった記憶しかない。

施工も、下地の人工芝とカルプ文字の組み付けで丸二日間を要した大作ではあるが、変な品でもあった。

I「人工芝って考えると大変だけどさ、ここは住宅なんだから本物の緑化がいいんじゃないかなぁ。室内の温度調節にもつながるし、壁面緑化を真剣に考えてみようよ」

I氏のその言葉がトリガーとなり、各々資料を探しながらアプローチの方法を考える。

Y「こんなんどう?」


出典 http://officehands.jp/

Y氏の見つけた緑化はフラットなグリーン一色のものではなく、様々な植物を植えた壁面。
四季を感じることさえできそうな、そのデザインにIさんは同調する。


I「いいじゃん! これ行こうよ! こんな感じで一つの壁を全面緑化しよう! 見せるなら玄関のある方かなぁ?」
Y「だね。んでせっかくなら屋根少し伸ばして、配管を通して散水できるようにしようよ。 メンテナンスがしやすいようにさ! 窓も壁面緑化ありきの工夫がいるね。格子とかはめ込んで、そこからもジョウロとかで散水できるようにしようか?」
S「格子にテラコッタ鉢とか引っかけてもいいですしね。いいんじゃないですか? 室内に取り入れたパンチくんも、同じ要領で植物が飾れるんで内外のコンセプトの統一も出来ていると思いますよ!」
Y「んじゃ、決まりだね。あとは残り3面をどうするかだけど」
I「木がいいなぁ」
S「僕も木がいいです! レッドシダーの縦目とかカッコよくなりそう!」


出展 http://kanekoarchi-diary.com/

ということで決定案となった立面図。
次回は外観パースが出てくるかもよ!?

つづく


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