カジノホテル

佐久島海上都市計画(仮)17


9月某日お昼時。

in 知多半島。

某ダンススタジオの改修工事と、お仕事の話も兼ねて

 

例の三人集結。

 

それならば、ついでにやることはただ一つ。

「ドバイ会議だ!」

 

場所は、ダークキャニオンと言う中々アングラな名前の付いたカフェレストラン。

ランチタイムを兼ねて、会議を催すことが決定した。

 

ランチタイムに注文したスープパスタもチーズハンバーグも海鮮パスタもおいしくいただき、「間違いない」と絶賛の嵐。

お昼から大満足、大満腹の結果となりました。

 

しかし、大事なところはそこではない!

そう、この企画は「食レポ」ではないっ!!

 

佐久島を一大観光名所にするにはどうしたらいいかっ!?

愛知県といえば、こんな名所があると言わしめるアイデアはないかっ!?

建築会社は家を建てるだけじゃなく、家を提案する会社だと皆さんにお伝えできるようなホームページのコンテンツは!?

 

そういった、起案から始まった会議。

それこそが、「佐久島海上都市計画」通称ドバイ会議だ!!

 

私たちは、集まったならば進めなければならない。

佐久島がどうしたら、面白くなるのかを!!

 

と言うことで、前回までのまとめ。

【宿泊施設編】

・ペットと泊まれるハイエンドコテージ

 ◆図面製作完了

 ◆見積算出完了

・最大10人収容可能なシェアコテージ

 ◆図面製作完了

 ◆見積算出中

・4家族で泊まれるシェアコテージ

 ◆図面製作完了

 ◆見積算出中

 

といった、感じでリゾートを楽しみたいターゲットを絞り込んだアイデア住宅の外枠は出揃った。

 

【島建築編】

・島の建造方法

 ◆ジャケット工法に決定

・構造計算

 ◆佐久島近海の海底地盤の資料が存在せず断念

 ◆現在、賛同していただけるスポンサー募集中!!

 

S「こうやって振り返ると、前回ジャケット工法を潔く、断念を発表したのってタイムリーでしたね」

Y「そーだね。その後すぐに、例のマンションの支持層まで基礎が届いてないって、問題が発覚したもんね」

I「本当に工事するならもちろんだけど、僕たちがやってるこの「仮想」の会議でも、やっぱり正直でなければいかんだよね。

 基礎って部分は施主さんの目に見える部分じゃないからね。

 僕らの仕事全般に言えることだけど…性善説基づいて仕事、しないとね。

 信頼なんて勝ち取れないし、プロじゃないって思うよ」

 

今話題の基礎工事の問題。

業界全体を揺るがしかねない、話題なだけにIさんはいつになく、真面目に語った。

実際、確かにと思う部分は大いにある。

プロとしての仕事とは何かと問われた時、きっとそれは「目に見える」部分ではないのだろうとSさんもYさんも強く思った。

そして、Sさんは同時に決意する。

このドバイ会議。より一層、真剣にふざけよう!!と。

 

 

S「と言うことで今回からは、ついにこのドバイ会議のメインディッシュ! 「カジノホテル」のアイデアと方向性を練っていこうと思います!」

 

前回、YさんとIさんが香港、マカオのカジノを経験したことがある「経験者」として、ロビーが2階or3階で、1、2階がカジノ。その上が宿泊施設で何階建てにしようか? といったアイデアまでは出ていた。

出てきたアイデアを簡単にまとめると

・ロビーが一階ではない

・カジノホールは2クラス型(一般用の顧客とV.I.P専用のプレイフロア)

・ロビーからカジノとホテルのアクセスを可能とすることで、出入りのチェックを一元化しよう!

こんなところが、前回ざっくり出てたアイデア。

 

そして、今回はSさんが資料を持ち込むという話で会議の場を設けた。

Sさんは、建築様式や工法、内容物から考えるのではなく「外枠」から攻めるのはどうか? という提案を今回の会議資料として用意してきた。




I「外観から攻めるのはいいかもね」

Y「確かに。中身からだと、既存のものに良くある感じになっちゃいがちだしね」

S「そうなんですよ! アイデアを起こそうとしてもありきたりになっちゃうんですよね。だからまずは外観をどうしていくか決めよう!って思いまして。やっぱりこのドバイ会議の中でもメーンになる建造物じゃないですか! だから本土からもあそこが、愛知の名所だよねってわかる感じにしていきたいんですよね!」




(c)MGMグランド in マカオ

 

Y「建物で言うと、この辺りかね? 変わってる感じするしインパクトもあるよね。でも、こんな感じにしても中身は一緒なものになっちゃうかな? 結局6つのブロックを積んだだけだしね。」

I「Sさんはどれが面白いと思った?」

S「僕の個人的な見解ですけど、前回の話を度外視しちゃいますが、このパターンなんか面白いなぁって思いました。ホテルとカジノを別々で分けて、カジノの建造にオリジナリティがあって面白いなって」




(c)オーストラリア ジュピターズホテル&カジノ・ゴールドコースト

 

I「全天候型で、建造物の中に建物がさらに入ってる感じだね。確かにこれは自由度も高いね」

Y「カジノとアミューズメントが一緒の一大テーマパーク施設みたいにしてね」

S「いいですね! んで、やっぱり外観で必要なのが存在感を示したり、ここに来るステータス感だと思うので、ぜひ視野に入れていきたいのが「大型液晶ビジョン」「噴水」ですね。水のテーマパークですし」

I「あと花火だね」

Y「ジェットコースター的なものがあって、噴水や建物の間をすり抜ける感じになると面白いね。巨大水槽設置して、その中くぐり抜けるみたいなところも盛り込んだり」

S「それすごいドバイっぽいですね!」

I「方向性は、固まってきたんじゃない? そんな感じで進めてみようよ!」

Y「そうだね。んじゃ、今度は俺がカジノ図面を絞り出す感じだね」

 

という感じで、やるべき方向性がついに固まった。

Yさんはきっと来月の会議までこんな口癖を言うにちがいない。

「あー。今日戻ったらカジノ考えなきゃいかん!」

「カジノの仕事があるから、ちょっと今忙しいなぁ」

「もう12月だ! カジノ全然進んでない!!」

地方の建築事務所が、カジノのレイアウトで頭を悩ませる。これこそが「ドバイ会議」だ!

 

つづく




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