そんな発想なかったわ 14
えーっと。
間も無く師走です。
あ、どうも更新担当者です。
前回更新が9月27日。
最近隔月連載が板についてきてしまった「そんな発想なかったわ」です。
発行部数の低迷から、発刊ペースを落とす月刊誌かっ!! と方々から非難の声が聞こえてきそうです。
ごめんなさい。ごめんなさい。
石投げないでください。
今回は重大発表もあるので許してください!!
そう、重大発表です。
世間が、日本に定着するのかどうかわからない「Black Friday」なるイベントにうつつを抜かす中、頑張って更新している今回は、まず念頭に重大発表から始めさせていただきます。
そんな発想なかったわ <狭小住宅アイデア編>
2017年12月 完結です!!
次回でこのプロジェクトは一つの区切りを迎えます!
乞うご期待ください!!
今回は最終回前夜。
希望の党とはなんだったのか!? 的なつっこみを受けないよう。
そんな発想なかったわ <狭小住宅アイデア編>
しっかり背骨を残していきます!!
10月某日 午後19時30分
久しぶりに例の三人、集結。
Y「えーまずは、前回欠席だったIさんのために、前回の経緯をせつめいするね」
I「よろしくメカドック!!」
S(...Iさんは今日は平常運行だ)心の声
Y「今回の図面を元に見積もりを拾い出してみました。んで、見積もった結果がコレ」

I「おおっ。なかなかな豪邸だね」
Y「そうなのよ」
S「Iさんの感覚で、実際土地建物込で現在の注文住宅の相場観ってどうですか?」
I「うーーん。難しい事言うねぇ。実際家って、ピンからキリまであるんだよね。
例えば、雨風が凌げればいい。ってニーズだけなら極論、スーパーハウスにライフライン引いたらできちゃうでしょ? 家という概念に入るかの議論はあるけども、そうなったら300万前後で作れちゃうわけだよ。
逆に高級な家ってあるよね。輸入住宅が建てたくてどうしてもフランスから家をもってきたい。なんてニーズもあるわけでそうなったら、解体組み立てに輸送費。家を建てるところ以外にもお金をかけなきゃできないわけで、それらを一律平均っていうのは、建築家としてこの数字ですよって出すのはすごく難しい。
例えば自動車産業の相場が200万だよって決まってしまった場合に、車屋はレクサスは高いから200万くらいの車にしましょう! なんて提案はしないよね。
家もそうだと思うんだよね、これから何十年と暮らすものにどれだけこだわるか。
それに必要なコストが高いか安いかなんて人それぞれだもんね」
S「...なるほど。おっしゃることはすっごいよくわかります。すっごい建築家っぽいです」
今回の本題に切り込もうとした質問に、いつになくIさんが全うな答えを返してきた。
普段は冗談とダジャレと下ネタでしか構成されていない会話しかしないのに、これがプロとしてのプライドなのか、改めて感じた瞬間だ。
Y「まぁ、実際はそうなんだけどね。それだと話が進まなくなっちゃうからさ。
相場って考えるから出しにくいんだと思うよ。
そうじゃなくて、実際のこの34坪って土地に家を建てるならどれくらいが一番妥当な線だと思う?」
Yさんが話が頓挫しないように助け舟を出す。
これも、営業マンとしてのプロの技術だ。
I「この土地なら、うーん。そうだなぁ。 やっぱり2500くらいの上物かなぁ。可能なら2000くらいからの提案で肉付けしていくのが理想かもね」
Y「やっぱその辺だよね」
S「前回のボクたちの意見と一緒ですね」
Y「そうなると今の金額から1000万は下げたいとこなんだよね。んで、俺とSちゃんで前回話し合って、シェイプアップしたところがこの辺」
そう言いながら、Yさんが前回の見積もりの赤字を示す。
I「確かに、外観からだよね。やりすぎ感はあったもん(笑)」
外観の大幅な変更。
当初は、外壁にもそんな発想がなかったを求め、壁面緑化やらレッドシダーのおしゃれウッド調をめざしていた(そんな発想なかったわ06 参照)しかし、前回の会議で機能的、ライフスタイル的なそんな発想なかったわであるべきで、過剰な発想は自身たちが目指すそんな発想ではないと結論。
これらをガルバに変更することで、コストダウンを計った。

ガルバリウム
アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の名称
高い防食性を活かして、建物の外壁や屋根の材料、あるいは雨樋・ベランダまわりなどの各種建築材料として近年使用が増加している。
同じ耐食鋼材として広く使用されているステンレス鋼板に比べて購入単価が大幅に安いことから、特に最近のステンレス鋼価格高騰を受けて、材料選定切り替えの動きが進んでいる。
ウィキペディアより抜粋
I「その他もまぁ、妥当じゃない? これなら生活環境の品質落とさなくても十分いい家だと思うし、理想的な環境じゃないかな?」
S「1,000万の減額可能ですかね?」
I「それはY氏の営業努力次第でしょ〜!!」
ということで、I総監督の最終ジャッチメントも終わり、次回いよいよ最終回!!
そんな発想なかったわ <狭小住宅アイデア編>の提案価格は如何に!?
つづく