そんな発想なかったわ 01
4月某日。
ホームページ会議のため、例の三人集まる。
S「さて、前回めでたくドバイ企画が完結を迎えたわけですが…。次なる展開はどんなものにしていきましょう?」
Y「ドバイ企画は、最終的に夢いっぱいになっちゃったから、新企画はもう少し地に足をつけた企画がいいね」
I「すべては下町ロケットのせいだね。ロケット作りたくなっちゃったからなぁ」
S「…そうですね。もう少し現実味のある、読んでくれているユーザーさんもイメージ出来るようなコンテンツを目指しましょう!」
そんなこんなで、始まった会議。
新企画の方向性を定めるため、今回はどう言った内容で更新を進めていこうかと言う議案となった。
Y「やっぱり、本職に直結できる内容がいいね。ドバイ企画のプライベートコテージの図面とかも現実味がある内容だったけど、もっとユーザーがイメージしやすい建築提案につながる内容を発信できるといいなぁ」
I「ターゲットを定めて、それに沿って考えるってのは、こっちとしてもやり易いからそういう流れの企画にできないものかね?」
S「うーん。じゃぁ、例えばミツイワ建設さんで発信してる「土地」や「中古物件」なんかの情報を元にこんな提案ができますよ!って感じの発信をしていくってのどうですか?」
I「と言うと?」
S「例えば、中古の二階建て木造住宅の物件があるとして、この建物をリノベーションするならこんなアイデアがありますよ!って言うプロならではの観点から改築・改装の計画をする会議にするとか」
I「もうちょっと具体的なイメージで話しを進めたいなぁ。例えばそれでアイデアを出したとしても、それはもうこっちの「趣味」になっちゃう可能性があるよね。この建物リノベーションするなら僕らはこんな感じのものが「好き」ですって」
Y「だったらそこにさらに、リアリティある設定を初期の段階で設ければいいんじゃない? 例えば立地から考えてさ。街中の空き物件で、学校が近いならファミリー層に向けてのアイデア提案もできるし、郊外の広い空き土地ならゆったりした暮らしを望む年配の方の第二の人生設計を形作るプランでもいいしね」
I「そこまで詰めてスタートできればそれなりに考えれるね。そこに立地の状態…土地に対しての東西南北の周辺状況とかも加味して、検討をしていくってのは、かなりリアルだし出来るんじゃないかな?」
S「そうですね! まず大きなくくりとしては、そう言った方向性で、ミツイワ建設が提案する顧客ニーズに合わせた住宅提案みたいなものを一つのテーマにしていきましょう! あと問題になってくるのはそこから踏み込んだ付加価値ですね」
I「と言うと?」
S「せっかく考えてアイデアを発信していくなら、ありきたりじゃダメだと思うんですよ。
ドバイ企画の良かったところは、ありきたりの発想に落ち着かなかったところだと思うんです。
島を作って、プライベートビーチがあるのにプールまでつける贅沢さや
ペットと泊まることをあらかじめ想定した家具のアイデア。
五重塔カジノやロケット型宿泊施設とかも、アイデアとしてはぶっ飛んでてありきたりじゃなかったところが、あの企画の良いところだと思うんです。
逆に、ダメだったところはアイデアがぶっ飛び過ぎてて、リアリティを提供できなかったところだと思うんですよね。
ジャケット工法を採用しよう!ってアイデアを出してもそれをどう収束させるかは、かなり苦戦しましたし。」
ドバイ企画の良かったところは、ありきたりの発想に落ち着かなかったところだと思うんです。
島を作って、プライベートビーチがあるのにプールまでつける贅沢さや
ペットと泊まることをあらかじめ想定した家具のアイデア。
五重塔カジノやロケット型宿泊施設とかも、アイデアとしてはぶっ飛んでてありきたりじゃなかったところが、あの企画の良いところだと思うんです。
逆に、ダメだったところはアイデアがぶっ飛び過ぎてて、リアリティを提供できなかったところだと思うんですよね。
ジャケット工法を採用しよう!ってアイデアを出してもそれをどう収束させるかは、かなり苦戦しましたし。」
Y「なるほどね。この企画のまま進めちゃうと、ドバイ企画の逆の失敗になっちゃう可能性があるってことね。」
I「企画としては現実味があるけど、それが「普通」じゃ、読む人もつまらないってことね」
S「そうです。やっぱり続きが気になるような「わくわく」が提供できる発信にしていきたいんですよね!」
S氏の言葉に二人とも意図することは理解できたが、すぐにアイデアが思いつかず、腕を組み沈黙する。
S氏も提言を出したものの、それに追随するアイデアが出せずに険しい顔をしていた。
しばらくの沈黙が続き、言葉を発したのはY氏だ。
S氏も提言を出したものの、それに追随するアイデアが出せずに険しい顔をしていた。
しばらくの沈黙が続き、言葉を発したのはY氏だ。
Y「これは、今すぐ出せって言ってもなかなかすぐに出るものじゃないね。一回それぞれで持ち帰って次の会議で発表するのはどう?」
S「そうですね。ちょっと雲をつかむような話になっちゃいそうで、いまいちモヤモヤしちゃいますね」
I「まぁじっくり考えるのもいいかもね。でも、何を発表するかはもうちょっと絞り込みしようよ」
S「今、決まった流れでいうと、大きいテーマは「土地建物の条件や状態に合わして最良の提案を発信する」っていうのが大きな枠組みですよね?」
Y「そうだね、そこからもう少し踏み込んだアイデアを絡められるか? だね」
I「例えば劇的に生活が楽になる工夫とか、住まいに付加価値があるようなね」
S「そうそう! プロのアイデアとして発信して、家を建てようと思っている一般のユーザーさんが目から鱗みたいなアイデアです」
Y「そんな発想なかったわ!って思わず言っちゃうような感じだね」
I「いいね「そんな発想なかったわ!」それが新企画のテーマにしよう!」
S「じゃぁ、お互いそう思えるようなアイデアを持ち寄らないとですね。 あ、ちなみに新企画のタイトルどうします?」
I「この言葉がいいじゃん!」
Y「どれ?」
I「Y氏が今言った「そんな発想なかったわ!」で行こうよ!」
どういうことで、方向性を定め次回までの宿題を持ち帰り、新たな企画を進める運びとなった。
今回決まったこと。
タイトル(仮)。

題字:Y氏
つづく
つづく