佐久島海上都市計画(仮)16
10月某日。
安倍総理が第三次内閣改造発表をしたり。
爆笑問題の田中裕二さんとタレントの山口もえさんの結婚。
歌舞伎俳優の片岡愛之助さんと女優藤原紀香さんの結婚。
サッカー日本代表のシリア戦など、様々なニュースが飛び交う中。
例の三人集まる。
I「…まずボクから報告しないとね」
そう切り出した、Iさんの表情はいささか重い。
Iさんの報告は要約すると、こうだ。
2ヶ月間仕事の合間に、佐久島近海の地質調査を方々に依頼をしていたが、佐久島の地質調査資料はあるものの、近海。つまりは海底の地質はブレインを駆使しても出てこなかったということだ。
海底の地質の状況が分からなければ水深に応じた支柱の長さ(例えば5メートルの水深の場合は5メートル超の支柱を海底から出すわけだが、単純に5メートルの柱で良いのかというとそうではなく、地質に応じて5メートル柱の自重に加えその支柱が支えるもの、今回で言うとアイランドコテージの重さとアイランド事態を形成する土の量を支えれるだけの長さを5メートルにプラスαした状態で、打ち込む必要がある)の算出ができない。
海底の地質が分からなかければ、実際にどんな長さの支柱をどんなピッチで何本植えたら良いかがわからない。
つまりはジャケット工法の構造計算ができないということだ。
ドバイ企画の基盤であったジャケット工法が頓挫してしまった現状に、Iさんは悔しさを滲ませる。
Y「でも、わからないってことは、できないってことじゃないからさ!」
Iさんの報告に、Yさんがそう言葉を放った。
今回は情報がなかっただけで、できないわけではない。
例えば、この企画にスポンサーが付き、予算が下り本格的に調査できれば我々は、この企画を実現できるだけの、知識と経験、ブレインが存在するということだ。
S「ということはそういうことですね」
Y「そうです! 今まで非営利色で進めてきましたが、たまには宣伝もしてみましょう」
という訳で、ドバイ企画ではこの企画に賛同していただけるスポンサーを広く募集します!!
S「さて、宣伝をしたところで、今回は終わってしまうのでしょうか?」
Y「Sちゃん。先月何をしたのか、もう忘れてしまったのかい?」
そう、先月はYさんがプライベートコテージの企画案を発展させた、ファミリーグループコテージと団体向け個室コテージの案のラフを提出してくれていた!
Y「図面ができていますよ!」
I「こうやって面積出してみると、これ普通にアパートみたいな企画にも行けちゃうね」
S「特に団体向け個室コテージなんかは、寮というかシェアハウス的な雰囲気ありますよね」
Y「真ん中のプライベートビーチが海岸沿いじゃないと難しいから、ここを工夫すれば普通に土地活用で使える建築アイデアだよね」
I「確かに。三河近辺でシェアハウスってあまり、耳にしないからそう言った意味では、需要がある新たなアイデアになるかもしれないね」
S「新しい企画の匂いがします!!」
そんなこんなで、夢が膨らむシェアハウスとファミリーグループ向けのコテージ企画。
今回はそれぞれの間取りの魅力を紹介していきます。
ファミリーグループコテージ
平米数:273,2730m2
坪数:82.50坪
まずは、家族ごとに設けられた「ゲストルーム」。
4世帯が同時に、上陸できるアイランドコテージです。
左右に2部屋づつ設けられており、その間には浴室+露天風呂。
プライベートと公共性が絶妙にマッチングしている間取りになっています。
中央はキッチンスペース。
厨房は広めなので、4世帯のお母さんがみんなで料理できる場所。
円卓で、家族どうしで食事を取っても良し。
子供グループ。
ママグループ。
パパグループに分かれても良しなフリーエリア。
グループ単位でのシェアができるコンドミニアム。
団体向け個室コテージ
平米数:417,3624m2
坪数:126.00坪
坪数:126.00坪
宿泊施設は、ユニットバスとトイレを完備した親切設計。
もちろん、大浴場も完備しているので、仲間同士でワイワイ騒げます!
休憩スペースや、キッチンスペースをしっかり設けてあるので、ゆったりリゾートも満喫できます。
導線的な魅力としては、コの字型に設計された空間なので、
ゲストルーム→オン・ザ・ビーチ(プール)
ダイニング→オン・ザ・ビーチ(プール)
と言う導線が確保されています!
自動販売機が完備されているのも、若者には嬉しい設計ですね!
さて、そんな感じで、いろいろな宿泊条件を想定した島が整った感じになってきました佐久島ドバイ化計画。
次なる一手は、ついに「カジノ付きホテル企画」
各々アイデア出しというミッションを背負い次回へ向けて解散しました!
つづく