アイランドコテージ第二案・第三案

佐久島海上都市計画(仮)15

9月某日。

 

台風の予報を気にしつつ。

刺激された秋雨全線の影響で、連日の雨の中、いつものメンツが顔をそろえる。

ただ、今回はいつもと違うことがひとつ。

 

会議が、車の中で行われているのだ。

別件で現場調査の仕事が入り、一路知多市へ。

移動時間が結構あるから、そこを利用しない手はないんじゃないの? とY氏。

その提案に乗っかって、我々は移動の車中で、ドバイ会議を行うことになった。

 

まずは前回までのまとめ。

Iさん→佐久島周辺の地質やら推進やらをリサーチ。

Yさん→アイランドコテージのグループ宿泊施設の平面図企画案を策定。

Sさん→今後の展望や企画の最終形を模索。

 

こんな感じ。

 

まずはIさんの報告から。

I「それがねぇ…。地質調査の会社に依頼して出てきたのが、佐久島周辺海域じゃなくて、佐久島自体の地質情報だったんだよね。どうもこっちの意図や企画が伝わっていないみたいだったから、もう一回企画の意図をちゃんと説明して、依頼かけてるからもうちょっと待ってね。」

 

S「………」

 

この時Sさんは、今回のドバイ会議がここで終了となり

どういったアプローチで更新の内容を膨らませるか考えることを覚悟していた。

 

しかし、そんなSさんの思いを知ってか、知らずかYさんがハンドルを握りながら声をかける。

Y「ちょっとコーヒー買いにコンビニに寄ろうか!」

 

そして、コンビニを見つけ車を停止させるとおもむろに、自身のビジネスバッグからファイルを取り出した。

 

Y「これ、俺が考えた新しいアイランドコテージのラフ」

 



 


Y「仲良しファミリー4世帯まで上陸可能な、コンドミニアムコテージと、大学生のサークルとかをターゲットにして考えた10人まで収容可能のアイランドコテージ個室付きね!」

 

I、S「おぉ〜っ! 完成度が高い!!」

 

前回、あーでもないこーでもないと、シミュレーションを重ねてた結果出来上がった、余暇を楽しめるペットと上陸可能のアイランドコテージの時のノウハウがしっかりと生かされたコテージ2案。

それでいて、Yさんの遊び心がふんだんに詰まった設定に、IさんもSさんも舌をまく。

S「いいっすねこれ。想定しているターゲットに対して、問題点を指摘する要素がまったく見当たらないです」

I「さすがだねぇ!」

Y「予算無視でやれるのが、この企画のいいところだからね! 思いつく限りのこうしたらいいんじゃないの?を詰め込んだよ!」

 

Yさんの自身も、今回の提案の出来に手応えがあったのであろう。

自信がうかがえる。

 

S「今回はこれをネタにして更新していきましょう! んで、次回にこの平面図のコンセプトやストーリーを紹介しながら、ジャケットの話も進行しつつって感じにしていきましょうか!」

I「いいね。それで行こう! ジャケットに関しては海図っていうか地質調査の結果がわからないと進めようもないしね。Yさんのこのラフがあれば、企画自体は進まなくなることはないしね!」

Y「いい感じじゃない? 過去一番企画を進めるためのネタが揃ってきている感じだね!」

 

前回の会議で、着地点を見つけたドバイ会議。

ゴールが明確かしたことで、やることがわかってきた感じをつかめているYさんとIさんの安定感のある、提案意識に感心しつつ、私たちは初の車中会議を済ませたのであった。

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