佐久島海上都市計画(仮) 03

プラグマジック工法 VS ジャケット工法

皆様、残暑の厳しい毎日が続いておりますが、体調の方、崩してなどおりませんでしょうか?
室内熱中症などもございますので、屋外はもちろんのこと、屋内でありましても、こまめな水分補給と塩分の補給をして、ご自愛頂ければと思います。

さて、それでは佐久島海上都市計画(仮)第三回を始めたいと思います!
前回、最初に着手すべき建造物として「ザ・ワールド」を作ろうと決定しました。(佐久島海上都市計画(仮)第二回

今回は、より具体的にザ・ワールドを実現させる工法を探って行くことになります。
熱中症も吹き飛ばすくらいの熱い会議(?)の様子をご覧ください。

水深調査
仮想の計画とはいえ、予算に糸目もつけずにただただ、やりたい事を並べるだけではリアリティがありません。
私たちのこの会議・企画の条件として、自らに課した縛りは

「建造に当たってコスト面も考慮する」

「仮想であっても現実可能な提案をする」
上記の二点です。
何でも出来ると会社を大きく見せるのではなく、自分たちの出来る最高の提案を目指してこその「佐久島海上都市計画(仮)」(熱弁)!!
ということで、よりリアリティの持てる建造にするため、まずは水深調査からはじめ候補地を決める事となりました。

▼候補地

第三回の更新日は金曜ロードショーで「エヴァンゲリヲン祭 第一回」が放送される日と重なったため、無駄にビジュアルに時間をかけたS氏の候補地画像。

佐久島周辺は比較的に浅瀬が多く、水深は10〜30mほどでした。
そこから、東西南北それぞれの候補地を検証して行くことからスタートです。

候補地No.01(南側)
船着き場付近のため、交通の便が確保しやすい。
佐久島本島にも近いため、いろいろと便利。
湾内なので、海流や波も穏やかで作業効率も良いのではないか?
水深が10m未満であることも魅力

候補地No.02(西側)
日間賀島との間であるため、管理上の問題が発生しないか?
平蔵瀬があるため立地にも工夫がいるのでは?
島と島の間であるため、海流も早い可能性がある。
水深は10〜20mとやや深め

候補地No.03(北側)
本土側なので佐久島が防波堤変わりになるかもしれない。
特に、現在の地形に干渉する心配も少ない。
水深も10m未満である。

候補地No.04(東側)
高瀬、男ヶ瀬があり、立地が難しい。
海底が入り組んでいる印象。
30m〜10mと水深の落差が激しい。

「北だな。」(提案後0.2秒で決定)
条件と照らし合わせてみたら、満場一致で北でした。
南は立地的には理想ですが、潮干狩りなど佐久島の島民の皆様の生活区域であることも考慮して、候補からは除外されました。




さて立地が決まれば後は、どうやって埋め立てるかです。
工法としては、2つの工法が議案に上がりました。

1.プラグマジック工法
圧送管内を移動する軟泥に圧縮空気を混入するとプラグ流(圧縮空気と軟泥スラリーのよる気液二相流れ)が発生します。
このプラグ流を利用し、圧送管内で軟泥と固化材の混練りを行い、従来土捨場などに処分されていた軟弱な浚渫土を改良し、埋立地の地盤材料などに再利用する工法です。
機械式混練りミキサによる固化処理工法に比べて、固化処理・埋立のトータルコストで経済的というメリットがあります。
実例としては名古屋港第三ポートアイランドB工区裏埋工事・中部国際空港空港島造成工事などで、利用された工法。

2.ジャケット工法
羽田空港D滑走路で行われた工法として、世界的に注目を集めた工法です。
工場で鋼管のトラス構造物(ジャケット)を製作し、現場で打設した杭に固定する方法です。上着(ジャケット)を羽織るように見えることに工法名は由来しています。

鋼桁のため上部工を軽量化し、これに伴い杭本数を減量することができるほか、三角形を基本とするトラス構造で剛性に優れており、ジャケットは工場製作で安定した品質を確保し、製作中に現場で基礎工や杭打設を行うことで、工期の短縮が可能になるというメリットがあります。経済的な工法として岸壁工事に使われるほか、桟橋でも採用されている工法です。

 

今回、工法選定にあたって重視したものは前述でも記載した通り、コスト面。
そして、佐久島の生活環境と共存できることを考慮して、2つの工法が候補に上がりました。

S「プラグマジック工法の方が、本土とも距離がある訳でもないから安いのでは?」
Y「いや…でも埋め立てると、海洋環境に影響がでちゃうよ?」
S「ジャケット工法でも、防波堤がいるとなると、結局埋め立てが必要では?」
Y「そこは佐久島を利用した北側の条件だから…」

など、リスクヘッジと対応策を話す事、1時間超。今回I氏が不在だったため。
SとYは、血で血を洗う闘争、虚々実々の論争を繰り広げたが、「生活環境」という一つ大きな要因はジャケット工法でしか、払拭出来ないという結論となり、ジャケット工法を採用することに決定した。

ケーソン式を採用した場合の基礎岩盤の深さがどれくらいあるかは、まだ不明だが環境に優しい企業として、ジャケット工法は耐震にも強く現実的であると考えられる。

【ジャケット工法予想図】


S「………………」
Y「………………」



Y「Iさんにちゃんとしたもの書いてもらわないとね…」
S「…そうっすね」

 

つづく
ミツイワ建設

〒445-0803
愛知県西尾市桜町4丁目35番地
TEL/0563-54-5331
FAX/0563-56-5399
【定休日】日・祝日 ・第三土曜日

Copyright(c) ミツイワ建設 All Rights Reserved.